近年は健康効果をよく耳にするようになったコーヒーです。無数にある食品の中でも、健康に関する大規模な研究をおこなわれているのがコーヒーで、
先日もコーヒーの淹れ方はフィルターを使えば早死のリスクが軽減するという研究結果が話題となりました。
この研究はノルウェーで50万人規模で行われて、20年間追跡調査を行った結果で、対象年齢は、20歳から79歳。
かなり大規模な研究で、とても興味深い研究結果であると思います。
CNNが伝えたニュースによれば、コーヒーには血中コレステロールを高める物質が含まれているとのことで、これをペーパーフィルターを使ってろ過することで除去でき、早死のリスクを低減できるとしています。
コーヒーはなぜ健康について研究されているのか?
コーヒーの健康効果がいわれるのは、ポリフェノール「クロロゲン酸」などを豊富に含んでいるためです。
コーヒーのポリフェノールは
- LDLコレステロールの酸化を防ぐ
- 血糖値を改善する
- 血圧を調整する
などの役割が期待されるため、健康効果について、今も多くの研究が行われています。
全日本コーヒー協会によると、コーヒーのポリフェノールは1杯(約140cc)あたり約280mgのポリフェノールが含まれているとし、これは赤ワインに匹敵し、緑茶と比べても2倍程度の含有量になります。
コホート研究とはなにか?
コホート研究とは、特定の集団(コホート)を一定期間追跡をして、その後の疾病の発生率や、関係性を調べる手法のことです。
さらに、最初の調査と何十年後の調査結果との因果関係を分析する調査方法を「前向きコホート研究」と呼びます。(未来に向かって前向きに追跡調査している調査しているため)
数万人以上の集団を長期間にわたって調査するため、コストもそうですが、とにかく時間と手間が莫大にかかります。もちろん、その結果は非常に信頼性の高いものといえます。
逆に多くの健康食品で表示されているような数十人程度の調査結果をもって、健康によいというのは、あまり信頼性のある調査とはいえないでしょう。
健康食品の調査結果を見るときは、人数と調査期間の規模を見てみるといいと思います。
コーヒーで代表的なコホート研究
国立がん研究センターのコホート
日本の代表的なコホート研究です。40~69歳の男女9万人を対象に行われた調査で、習慣的にコーヒーを飲んでいた人とその主要死因の関連性を調べた調査です。
調査結果では、1日3~4杯コーヒーを飲む人は、全く飲まない人と比べて24%死亡リスクが少ないということがわかりました。
国際がん研究機関のコホート
海外の大規模コホート2件について書かれた記事です。
1つめは、欧州10か国50万以上を対象に行われた研究で、コーヒー摂取と長生きの関連性を調べたものです。
こちらも全くコーヒーを飲まない人と比べて、1日約3杯のコーヒーを飲む人は長生きする傾向がみられたといいます。
2つめは、アメリカの調査です。約18万人を対象に行われています。こちらも1日2~3杯飲む人は、まったく飲まない人と比べて死亡リスクが18%減であったという調査結果が得られたようです。
コーヒーを1日3~4杯飲むのが健康的だとよく言われますが、上記のコホート研究の結果によるものともいえるでしょう。
黒豆コーヒーでプラスポリフェノール
このようにコーヒーポリフェノールが健康によいといった分析が世界中で行われています。
しかしながら、ポリフェノールと健康との関連性は、まだまだ分かっていないことが多いというのが事実です。
コーヒーが持つあるポリフェノール単独で効果があったのか、それとも複数の複雑な成分が混ざり合ってよい結果を得られたのか、それもまだよくわかっていません。
黒豆コーヒーは、コーヒーと黒豆をブレンドした和のコーヒーです。黒豆にも特有のポリフェノールが含まれています。
ドリップ式のコーヒーですから、クロロゲン酸プラスアルファ黒豆ポリフェノールをじっくりと抽出して飲んでいただけるのが特徴です。
黒豆をブレンドしているため、どうしても本格的なコーヒーをお好みの方には多少物足らないかもしれませんが、
- 健康のためにコーヒーを飲みたい
- 苦くないコーヒーを飲みたい
という方には、黒豆のポリフェノールも摂取できる黒豆コーヒーはぴったりだと思います。健康志向の方、ぜひ一度お試しください。
黒豆コーヒーのことがよくわかる関連記事
参考サイト:
- 科学的に示唆される、健康に良いコーヒーの淹れ方(外部リンク)
健康に良いコーヒーの淹れ方や、抽出方法によるコーヒーポリフェノール量の違いについて詳しくまとめていらっしゃるサイトです