体を芯から温め、体温をあげることは、健康を考えるうえで、非常に多くのメリットがあります。体を芯から温める方法の代表はお風呂でしょう。
私はお風呂を昔は軽視していました。どちらかというとお風呂は面倒で、シャワーでさっと流して寝る。というタイプの人でしたが、健康について関心を持つようになり、色々な本を読んでいる中で、お風呂って最強じゃないか!と思うようになりました。
というわけで、今日は、入浴方法について、書いてみたいと思います。
私が入浴の健康効果に興味関心をもったきっかけ
私が、入浴の健康効果について関心、影響を受けたのが、伊藤要子先生の「それならお風呂で温めなさい」という著書で、HSP(ヒートショックプロテイン)の研究について読ませていただいたのがきっかけで、入浴のことをもっと知りたいと思うようになりました。
私は健康のバロメーターのひとつに、腸が元気である事をあげていまして、血や水や気が滞りなく巡ることで、腸が温まり元気であることが大事だと思っています。
免疫細胞の6割~7割は腸に存在するといわれていますので、腸が健康であれば、免疫力を高めることができます。
冷静に考えてみても、体が冷えていると、うまく体が動かないのに、腸や血液がうまく活動できるわけがありませんね。
現在人の体温は、36℃くらいでしょうか?37℃の体温があれば、
「ちょっと熱っぽいんじゃない?風邪?」
なんて言われることもあるかもしれませんが、昔の人の体温は、37℃が平熱でした。現在人の体は、冷えているのです。
免疫をあげるために、体(腸)を温めることは健康や免疫力を高めることに繋がります。体温37℃を目指して、入浴を見直してみましょう。
入浴方法。基本のき
入浴方法について
入浴方法についてですが
- 全身浴
- 半身浴
がありますね。私は色々な本を読みましたが、先生によって半身浴がよいという先生もいれば、全身浴でないと体は温まらないという先生もいらっしゃいます。
ですので正直、正解はわかりません。結果、体温があがる体質に改善できればいいので、自分のスタイルに合わせて入浴法を選べばよいと思います。
それでは全身浴、半身浴のそれぞれの特徴について書いてみたいと思います。
半身浴の特徴
半身浴のメリットはなんといっても、上半身(心臓)に負担をかけない入浴方法になりますので、体力がない人や、高齢者の方にはおすすめです。
半身浴は、比較的長い間、湯船につかっていられる方が向いていて、全身浴に比べて長めの時間(5分くらい)入浴すれば全身浴と同じくらいの効果が得られると思いますので、ある程度お風呂好きの方に向いている入浴方法ともいえます。
全身浴の特徴
全身浴は、体全体、お風呂に浸かる入浴方法です。普段特別な疾患がなく、年齢も若いようであれば、全身浴もよいかもしれません。
私は全身浴派ですが、あまり長時間お風呂に浸かっていられない方は全身浴が向いているといえます。
ただし、あまり長時間お風呂に浸かっていられないといって、すぐにお風呂から出てしまうようであれば、あまり効果はないと考えてください。全身浴とはいえ、ある程度の時間はお風呂に浸かる必要はあります。
入浴温度と時間について
次に入浴時間についてです。入浴時間は、お湯の温度によっても変わってきます。私は40~41度くらいに浸かるのが好きですが、これでも熱いと感じる方は、もう少し温度を下げても構いません。38~40℃くらいが、よくぬるま湯といわれる温度です。
いずれにせよ、自分が気持ちいいと思える温度で入ることがポイントです。
気持ちいいと感じる温度は、副交感神経を優位にし、血管を拡張して全身に熱がまわりやすくなります。逆に熱すぎる温度は交感神経が優位になりますので、血管は、収縮し、全身に熱がなかなかいきわたりません。
入浴時間と温度については諸説あります。これも明確な答えはありませんが、温泉ソムリエ協会の幸せになる入浴方法を参考にすれば
お湯の温度 | 入浴時間 |
40℃まで | 20分程度 |
くらいが理想的な入浴方法かなと思います。
血液が体全体を1周するのに1分かかるそうなので、20分入れば20周。温かい血液が巡回してくれることなります。
入浴時のポイント
入浴時におすすめしたいポイントが1つあります。それは入浴時にお風呂の蓋をしたまま入るということです。
これ結構、重要なポイントで、夏場はいいと思いますが、冬場はぜひ、試していただきたいと思います。
冬はお風呂の温度が急激に下がっていきます。お風呂の熱が逃げないように、持続するように蓋をしたまま入ればお風呂の温度をある程度一定に保つことができます。
入浴後の注意点
せっかくお風呂で体が温まっても、浴室を出た後、体が冷えてしまっては、何の意味もありません。そのため入浴後に注意しなければならない点があります。
お風呂でよく体をふいて厚めの服で保温を
最近は脱衣所にも暖房を完備されているところもあるようですが、もし脱衣所に暖房がない場合は、お風呂でよく体をふいてあがることをおすすめします。
濡れたまま寒いところへ出ると体についた水分が急速に冷えて、それが体を冷やしてしまいます。
お風呂でよく体をふいてから、脱衣所で「さっ」と服をきてしまえば、体を冷やすことなく、保温ができておすすめです。
水分補給は必ず。ただし、冷たい飲み物を飲まない
長時間、お風呂を浸かった後は、体が脱水している状態ですので、必ず水分補給をしてください。
ただし、せっかく温まった体に冷たい飲み物を入れてしまうと、また体が冷えてしまいます。
白湯や黒豆茶など保温効果がある飲み物を入れてあげることもポイントです。
できるだけ早く布団に入る
体が温まったらできるだけ早く布団に入って休むことも大切なポイントです。お風呂で温まった体温を保持するということですね。
繰り返すことで、平時の体温をあげることにつながります。
体を温めるお茶 黒豆茶をおすすめします。
入浴で体温をあげるための一番のポイントは、入浴後の保温にあります。保温のためには、冷たい飲み物を避け体を温める飲み物を飲みましょう。
体を温めるお茶として、黒豆茶をおすすめします。黒豆茶は腎を高めることで知られていて、余分な水分や血液の老廃物をろ過することで、体を温めます。
黒豆茶は入浴で失われた水分を補給するのはもちろん、黒豆茶はミネラルも豊富ですから、ミネラルの補給にも最適です。
温活を意識される方は、入浴後の黒豆茶をぜひお試しください。
参考文献:
- 腸はぜったい冷やすな! 松生恒夫著
- それならお風呂で温めなさい 伊藤要子著
- 「冷えとり」で体内酵素を活性化する方法 川嶋郎著