プチ薬膳として考えたみたら黒豆ココアは優秀だった。心腎を強化し、体を芯から温めよう

黒豆ココア

これまでのブログで、黒豆ココアと調整ココアとの違いや黒豆ココアならでは効能について説明させていただきましたが、今回は少し視点を考えて薬膳として考える黒豆ココアについて解説したいと思います。

復習になりますが、ココアはもともと、し好品として好まれたことで

  • 寒い冬に飲む
  • 甘いスイーツ的な存在
  • 砂糖が多く太る。

こういったイメージを持つ方も多いと思います。しかし最近ではココアに含まれる栄養素が見直され、健康のために飲みたいという方が増えてきています。

ココアといえば西洋から発展した飲み物で、これまでも栄養素から黒豆ココアの効能について説明してきましたが、東洋医学でココアはどのような位置付けなのか、気になります。

そこで今回は薬膳からみた黒豆ココアについて書いてみたいと思います。

(黒豆茶は薬膳茶として利用してみたい方は下記記事が参考になります)

>>黒豆茶は漢方の世界でも注目の薬膳茶!腎を補いたい女性におすすめ

東洋医学とカカオ

カカオは南米で発見され、身分の高い人しか飲めなかった高級品でありました。その用途も、チョコレートやココアといったし好品としてではなく栄養価が高いため、薬として重宝されていました。(これを甘くしてチョコレートやココアにしたものが西洋で発展しました)

こうした薬として重宝されていたカカオですが、薬膳書にもココア(カカオ)は記載されています。ではここで薬膳からみたココアの効能についてみてみましょう。

薬膳ココアとしての効能とは

薬膳から見るココアの性質は以下の通りです。

【五味】甘味、苦味【五性】平性【帰経】心・肺・大腸・胃【効能】補気、強心、利水、活血

ココアは薬膳的に滋養強壮があり虚弱体質を改善に役立つとされます。心や肺に作用し、血の巡りをよくし、体を温めます。冷えで悩んでいる方や、体力が弱っている人におすすめです。また大腸に作用し、薬膳的にも、便秘に悩んでいる方におすすめなのがココアです。

では効能について、ひとつずつ見ていきましょう。

補気

薬膳からみると、気を補うのがココアです。先にも書きましたが、体力が弱っている方が疲労回復などにココアを飲むとよいです。

強心・活血

心とは東洋医学では、「血脈を司り、神を蔵す」といわれ、主に「心臓」のことを指します。心は血液を体全体に送り込む役割があり、血管や血流の流れの改善につながるとされます。活血は流れが滞っている血流をよくします。栄養学的にみても、カカオポリフェノールには末端血管を拡張し血流をよくする作用があるといえます

利水

腎(臓器)を温めて、水毒の症状をよくするのが利水です。そのため、むくみなどにも効果があるとされます。

薬膳ココアとしての黒豆ココア

これまで薬膳としてのココアの効能を見てきました。ココアは決してし好品だけではなく薬膳としても十分考えることができる食材であることがわかりました。

それでは、当店の丹波黒豆、丹波大納言小豆をブレンドした黒豆ココアはどうでしょうか?薬膳としての黒豆と小豆の効能を今度はみていくことにします。

薬膳としての黒豆

黒豆は薬膳の世界で非常に重宝されています。特に腎の機能が低下する冬に黒豆を食するとよいとされています。黒豆の性質は下記のとおりです。

  • 五味五性:甘味、平性
  • 五臓(帰経):脾・腎
  • 効能:活血、補血、利水、滋陰、解毒等

ココアと同様、疲労回復に役立つ脾であったり、精を司る腎であったりを補うことができます。特に腎を補う食材として黒豆は薬膳の世界では大変有名です

薬膳としての小豆

当店の丹波黒豆ココアには丹波大納言小豆もブレンドされています。ここでは薬膳としての小豆の性質を見ていきます。

  • 五味五性:甘味、酸味、平性
  • 五臓(帰経):心小腸
  • 効能:利水、解毒等

小豆は昔から利水効果があり、むくみによいとされてきました。黒豆ココアでは大納言小豆は隠し味として使用しています。

プチ薬膳としては、黒豆ココアも優秀

薬膳の食材にココアがあることを存じられない方も多かったかもしれません。しかしココアも薬膳の食材として効能も記されていることがわかりました。

一方で黒豆や小豆は薬膳の世界では非常に重宝されてきた食材ですから、ココアと黒豆、小豆をブレンドした黒豆ココアは、決して本格的な薬膳とはいえないかもしれませんが、プチ薬膳として考えれば黒豆ココアは優秀といえるのではないでしょうか?

ここでは改めてプチ薬膳としての黒豆ココアのメリットを書いていきたいと思います。

プチ薬膳。黒豆ココアのメリット

白砂糖が入っていない

黒豆ココアは砂糖や添加物が一切入っていません。特に調整ココアではたっぷり入っている砂糖は、薬膳の世界では白砂糖として分類され、体を冷やす食べ物とされますから、砂糖が入っていないココアであることは薬膳的に見てもメリットといえるでしょう。

腎を補うことができる

黒豆は腎を補う代表的な食材です。血の巡りや水の巡りをよくするため、むくみはもちろん、臓器を温め精をつけることができます。

ポリフェノールが心を補う

栄養学的にみると、黒豆は普通の豆と比べて黒豆ポリフェノールが含まれるのが特徴です。またココアのカカオポリフェノールは心を補い血流改善に役立ちます。

利尿効果やむくみ対策にも

黒豆が腎を補い、水の巡りをよくすることは上述しましたが、黒豆ココアにブレンドされている小豆も水の巡りをよくし、むくみによいというのは薬膳の世界では結構有名です。当店では口の中ですっと溶けるといわれる品質の良い丹波大納言小豆をブレンドしています

気血水弁証から見る薬膳黒豆ココアがお勧めな方は?

東洋医学では、その人が持っている体質や症状を見て証

体質には大きく分けて、「虚弱体質」「代謝障害体質」タイプがあります。

虚弱体質代謝障害体質
気虚体質気滞体質
血虚体質お血体質
陰虚体質痰湿体質
参考:健康管理能力検定テキスト

これまで薬膳黒豆ココアについて解説してきましたが、気血水弁証から、どんな体質の方に薬膳黒豆ココアがおすすめか見ていきましょう。

気虚体質の方

気が全体に不足している状態の方です。疲れやすく、倦怠感がある方、また冷え性や下痢気味などの方もこの体質に当てはまります。こういった方は、冷たい飲み物や体を冷やす食べ物は避けたほうがよく、内臓や体を温める薬膳黒豆ココアがおすすめです。

お血体質の方

血の巡りが悪く停滞している状態を東洋医学ではお血といいます。生理の時に血の塊があるかたもこのお血体質タイプになります。ココアには末梢神経を拡張するカカオポリフェノールによる強心作用、黒豆の腎を補う作用など、水の巡りをよくし、内臓を温め血の巡りをよくします。

薬膳黒豆ココアに生姜をプラスすれば最強

さらに当店では黒豆ココアに生姜をプラスした薬膳黒豆生姜ココアをおすすめしています。生姜は温性の食材で体を温めますから、冷え性に悩んでいらっしゃる方や、生理痛などに悩んでいらっしゃる方にも内臓から温まる飲み物としておすすめさせていただいています。黒豆生姜ココアについては下記記事にて詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。

>>冷え性は黒豆生姜ココアで改善する。効果的な飲み方とは

プチ薬膳黒豆ココアで体をポカポカにして体質改善しよう

いかがでしたでしょうか?ココアが薬膳の食材であることを知らない方も多かったと思いますが、ココアも立派な薬膳となることがお判りいただけたかと思います。プチ薬膳黒豆ココアには白砂糖が入らないこともいいと思います。

添加物、白砂糖不使用の当店の黒豆ココアをぜひ薬膳ココアとしてご利用ください。生姜をすりおろしたものを加えて飲むと体が心から温まります。プチ薬膳黒豆ココアでぜひ体質改善を計ってみませんか?無糖の黒豆ココアは当店が日本で初めて開発したものです。

次回は、この記事でもご紹介しました黒豆ココアと生姜の組み合わせについてより詳しく解説しますので、併せてご覧ください

>>冷え性に生姜と黒豆ココアの組み合わせが最強すぎる。その理由とは?【第4回】

黒豆ココアの効果的飲み方からアレンジレシピまで。黒豆ココア入門