何も病気をしていないのに、体や肌の調子が一向によくならない。そういう方は、体が冷えている可能性も疑ってみてください。
先般、体温をあげるためのお風呂の活用方法を書かせていただきましたが、私がお風呂の大切さを改めて思ったきっかけは、伊藤要子先生のヒートショックプロテイン(HSP)の研究の著書を読ませていただいたからです。
入浴方法も色々あります。先般、私が書いた入浴方法の基本とは少し異なりますが、お風呂の大切さを教えていただいた伊藤要子先生が推奨するHSP入浴法について、今日は書いてみたいと思います。
ヒートショックプロテインとは
現在社会、私たちは様々なストレスを受けて生きていますが、ストレスを受けると体内の細胞はダメージを受けます。このダメージを受けた細胞を修復するたんぱく質群をヒートショックプロテイン(HSP70)といいます。
私たちの体は、ばい菌やウイルスと常に戦い、傷ついています。この傷ついた体をナイチンゲールのように看病し、回復に導いてくれるというとわかりやすでしょうか?
ヒートショックプロテインはこのように私たちの免疫力を維持、高めるのに非常に重要な役割を担ってくれているといえます。
ヒートショックプロテインのすごいところは、これだけではありません。ストレスがひどく修復不可能な細胞があったとします。こうした細胞は残しておくと、様々な病気の原因につながりますが、ヒートショックプロテインがこの細胞の修復は不可能と判断した場合には、この細胞を死に導いてくれるのです。
どうしたらヒートショックプロテインは生まれるか?
ヒートショックプロテインは、
Heat(熱)Shock(ショック)Protein(たんぱく質)
と書き、文字のとおり、熱ストレスを受けると増えるたんぱく質です。
それでも、過度にストレスを与えすぎると細胞に負荷がかかりすぎますので、傷つかないように適度な熱ストレスを与えるのがよいです。
そういった意味で、HSPを増やすのに最適なのがお風呂といえます。
HSP入浴方法について
ここで、HSPを増やす、HSP入浴方法について解説します。
まず最初に、入浴方法で一番注意しなければならないのは、入浴事故です。
HSP入浴法は、ある程度高温のお風呂に長時間入ることから、とくに疾患を持っている方、高齢者の方は、お医者様に相談してください。
また、決して一人では実施しないで、家族の方に協力(声かけ)をもらいながら、十分に注意をして実施してください。必ずこまめに水分補給することも忘れないで
- 入浴前には必ず水分補給をしておく
- 浴槽の蓋を開けたりして浴室を温めておく
- すぐに浴槽には入らず、心臓から遠い部分にかけ湯してから入る
- 浴槽には、足から手、体の順にゆっくりと浸かる
- 入浴後は10~15分保温をする
HSPを増やすための適温と入浴時間については下記のとおりです。
温度 | 入浴時間 |
40℃ | 20分 |
41℃ | 15分 |
42℃ | 10分 |
入浴後は、体温が1℃くらい上がっているはずです。大事なことはこの体温を維持することです。
熱いお風呂から上がったあとは、まずは水分補給をしてください。ただし、涼しくなりたい気持ちになりますが、保温するためには、冷たい飲み物ではなく常温または温かい飲み物で水分補給を行うのがよいでしょう。
HSP入浴法は伊藤先生の研究
HSP入浴法は伊藤先生が確立された入浴法です。
ですので詳しくは伊藤先生のホームページをご覧いただくのが一番です。
体温をあげる方法は色々あります。その中のひとつの方法として今回、伊藤要子先生のHSP入浴法をご紹介させていただきましたが
上述の入浴温度は、私が考える適度な入浴温度、入浴時間とは少し異なります。(実は私はぬるま湯派だったりします)それは、
- 今抱えている健康状態
- 年齢
- 体質
によって違うのが当たり前です。大事なことは自分に合う入浴方法を確立すること。そして習慣化することです。
参考サイト:一般社団法人HSPプロジェクト研究所(HSP入浴法を詳しく知るなら、伊藤要子先生のホームページ一択です!)