黒豆茶は足のむくみや水太り対策におすすめ。水の巡りをよくする習慣とは

足のむくみ

黒豆がダイエットによい理由を前回、お届けしました。食生活を見直すうえで、間食が多いと感じられる方には、間食(特に糖質の多いおやつ)を黒豆に変える工夫でダイエットをする方法について解説しました。劇的なダイエットにはつながらないかもしれませんが、ダイエットのステップとしてはおすすめです。

一方で、体重は標準体重なんだけど、「なかなか足が細くならない」といった女性の声、よく聞きます。こういった下半身の脂肪が気になっている方、多いのではないでしょうか?

足のむくみを黒豆茶だけで解消することは難しいかもしれませんが、下半身に老廃物が溜まる体質を改善したい場合、黒豆茶を利用いただくのはありかもしれません。

今回は、黒豆茶で下半身をすっきりさせる飲み方についてご紹介できればと思います。

足のむくみが起こる原因とメカニズム

足のむくみが起こるメカニズム

そもそも、下半身のむくみの原因はなんでしょうか?女性にとって足のむくみは非常に気になることかと思いますが、足にむくみが起こるメカニズムを考えると、女性は足にむくみが起こりやすいことがわかります。

むくみが起こるメカニズムですが、人の体は心臓から動脈を通じて全身に血液を送りますが、同時に二酸化炭素や老廃物を含む血液を静脈を通じて心臓へ回収しています。下半身(足)は、体の下に位置していますから、上半身よりも強い筋肉の収縮、いわゆるポンプの動きで血液を心臓部へ送らないといけません。

しかし、女性は男性に比べると筋肉量が少なく、力も弱いため老廃物や血液をうまく送り込むことができず停滞し、足がむくむというわけです。

一方でリンパの滞りが、足のむくみの原因といわれることもあります。リンパ管は血管に沿って張り巡らされていますが、自ら収縮する機能をもっています。しかし、筋肉のような強いポンプ機能はありませんので、やはりリンパ管も筋肉の収縮がサポートする形となっています。

足のむくみが起こる原因

ただでさえ男性よりも血液を送る筋肉の力が弱い女性ですから、体の不調がすぐに足のむくみに繋がりやすいといえます。次に紹介する体の不調が、足のむくみに直結しているといえるでしょう。

運動不足による筋肉の衰え

血液や老廃物を心臓に戻すポンプの働きをする筋肉量が衰えていると血管やリンパの流れを生むことはできません。上述していますが特に女性は、男性よりも筋肉量が少ないので、筋肉のポンプの力は弱いため、血管やリンパの流れについては滞りやすいといえます。

体の冷え

体が冷えると血管やリンパの流れは当然滞ります。結果、血液や老廃物の循環がうまくいかず、足のむくみの原因となります。

自律神経の乱れ

血管やリンパ管は、自律神経がコントロールしています。そのためストレスによって自律神経が乱れると、そのまま血管やリンパ管の滞りに繋がり、むくみの原因となります。

足のむくみ対策は運動と体を温めること

ふくらはぎを鍛える運動が効果的

足のむくみを解消するために、運動は欠かせません。というわけで、ふくらはぎや、太もも等、下半身の筋肉を鍛えるトレーニングを採り入れるのが効果的です。筋肉は熱産生を最も多くする部位ですから、気になる部位を意識的に筋肉トレーニングで鍛えてみましょう。

トレーニングは、無理のない運動を採り入れるべきです。太ももなら、スクワットもよいでしょう。15回を1セットとして3セットするだけでもよいです。また3セットがきついなら、最初は分けて3回行ってもよいでしょう。とにかく継続が大事です。

また、ふくらはぎに効く運動なら、私なら、立ちながらかかとを上げる運動をおすすめします。立ちながらできる、「ながら運動」です。

例えば、

  • 掃除機をかけるときに、つま先を立てながら歩く「ながら掃除」
  • 電車やバスでつま先を立てながら、立つ「ながら立ち」

など、日常の生活の立ち作業の中で、つま先をたてるというものです。この「ながら運動」なら、ふくらはぎを無理なく鍛えることができます。

世の中には、様々なダイエット食品やお茶が販売されています。食べ物やお茶で楽に痩せられるならそれに越したことはありませんが、私はダイエットを成功させたいなら、運動はどうしても欠かせないという考えです。

ただし無理なく継続して運動することが大事と考えています。ダイエットについては別に下記に記事を書いていますので、よろしければご参考ください

ダイエットに運動は欠かせない。食事制限だけではダメな理由

むくみ対策に黒豆茶がよいといわれる理由

さて、上述しましたとおり、足痩せしたいなら運動は欠かせない。私はそのように思っています。しかし、むくみの原因でも書きましたが、血管やリンパの流れをよくし、血液や老廃物の循環を促すことは、むくみ解消の補助になる、もしくは運動との相乗効果を生むのではないかと考えています。

そこで体を温めるお茶として、黒豆茶をおすすめさせていただきます。

毎朝やかんで黒豆茶を作り、朝食時に飲み、水筒へ入れて仕事中に飲んでいます。 紅茶から黒豆茶に変えただけですが、トイレへ行く回数が増え、むくみが多少ですが良くなった気がします。煮出した後の黒豆もしっかり美味しく、味も楽しんでいます。(山梨県 HARU様)

むくみにも良いと聞いたので、購入しました。黒豆も食べられるとあったので、孫(豆が大好き)と食べるのを楽しみしてます。(神奈川県 りこ様)

体質によると思うが、私の場合はむくみの解消になるように思われる。(東京都? おはぎ様)

このように、当店の黒豆茶がむくみ解消に役立ったといったご感想や、黒豆茶をむくみ解消のために購入したといったお客様の声も多数いただいています。

では、黒豆茶を飲むことが、なぜ、むくみ解消につながるのかその理由について、これから書いていきたいと思います。

黒豆茶は体を温める飲み物

当店の黒豆茶は、薬膳茶として薬膳の資格を持たれている方や、薬膳教室を営まれている方からもご注文をよくいただきます。

薬膳の世界には、食べ物を「体を温める食べ物・飲み物」と「体を冷やす食べ物・飲み物」に分ける考え方があります。ここで「体を温める食べ物」と「体を冷やす食べ物」の代表をまとめてみたいと思います。

体を温める食べ物飲み物唐辛子、羊肉、にんにく、かぼちゃ、ニラ、ネギ、黒豆茶、紅茶、ココアなど
体を冷やす食べ物飲み物豆腐、ナス、きゅうり、レタス、トマト、スイカ、メロン、緑茶、コーヒーなど

紅茶やココアは体を温める飲み物に、そして、緑茶やコーヒーなどは体を冷やす飲み物に分類されることがわかります。

そして、黒豆は体を温める食材に分類されますので、黒豆茶は、体を温めるお茶として分類されます。

黒豆茶は腎の機能を高めることができる

また薬膳の世界では、「黒」色の食材は、古くから腎の機能を高めるとされていて、黒豆は腎を補う食材として重宝されています。

腎とは、腎臓、膀胱などの臓器のことで、この腎の機能が高まることにより血液をろ過がスムーズにいったり、体の中の水の巡りがよくなります。腎の機能が高まり、下半身の水や血液中の不純物の排出ろ過がうまくいくことで体が温まります。

これがひとつ、黒豆茶が体を温めるお茶といわれたり、むくみによいといわれる理由です。

ただし、黒豆茶が「体を温めるから体によい」という単純な考え方はよくありません。あなたの体質、調子によって、黒豆茶が合うかどうかも肝心です。

上述のとおり、黒豆茶は腎の機能を高めるものですから、水分や老廃物をうまく排出できないタイプ。運動嫌いで代謝が悪い、いわゆる水太りやむくみタイプの体質の方には、黒豆茶がぴったりの飲み物だといえるでしょう。

こういった方はぜひ、無理のない運動を行いながら、黒豆茶で体を温めて、血管、リンパ管の流れをよくすることで、むくみ体質改善の一助になればと思います。こうした考え方は、薬膳の考え方に基づいています。黒豆茶と薬膳については下記記事を参考にしてみてください。

【黒豆茶は漢方の世界でも注目の薬膳茶!腎を補いたい女性におすすめ】

黒豆茶は自律神経を整える

黒豆茶は、自律神経を整えるお茶としておすすめさせていただいています。インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」に白湯による健康方法があります。朝、白湯を飲むことで、自律神経を整える効果があるとされています。

黒豆茶はこの白湯に似た飲み物であり、当店では白湯の替わりに黒豆茶をおすすめさせていただいております。

上述しましたとおり、血管やリンパ管は自律神経がコントロールしています。朝起きた時に、腸に黒豆茶を入れてあげることで自律神経が整うといったメリットがあります。黒豆茶を白湯のように飲む方法については、下記記事で紹介していますので、ぜひご参考ください。

【白湯代わりに黒豆茶を飲もう。白湯にはないメリットや効果を解説】

黒豆茶のカリウムが塩分と余分な水分を排出

また栄養学的にも、黒豆に含まれる栄養素が、水太りやむくみ改善につながっているとも考えられます。

黒豆にはミネラルの一種、カリウムが豊富に含まれています。カリウムは、塩分とともに、余分な水分を体外に排出、調整する役割があり、それがむくみによいといわれる理由のひとつです。

外食や偏った食事をされている方は、体内の塩分が余剰である場合が多いです。塩分が体内に増えると、体は塩分濃度を調整するために水分の量を増やそうとします。これがむくみにつながります。

ですので、むくみに悩んでいる方で、外食やコンビニの利用が多く、栄養が偏っているといった心当たりがある方は、カリウムをしっかり摂取するとよいと思います。

参考: カリウムの食事摂取基準 18歳以上目安 男性:2,500(mg/日)女性:2,000(mg/日) 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要:厚生労働省

日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要:厚生労働省

ただし、注意点としては、カリウムは摂りすぎに注意すること。体質や体の具合によって、カリウムを摂りすぎてはいけない方がいらっしゃいます。カリウムの調整がきかない方は、摂取を控えるか、必ずお医者様とご相談のうえ、ご利用ください。

むくみや水太り体質に体を温める黒豆茶を利用しよう

いかがでしたでしょうか?このように、黒豆茶が体を温める、むくみによいといわれる理由について本日は解説させていただきました。

ただし、黒豆茶だけで足のむくみを解消するというのは少し無理があります。ただし、黒豆茶で内臓や下半身を温めることは、むくみ解消のための体質改善のお役に立つのではないかと思っております。

黒豆は薬ではありませんので、確実に効果があるとはいえませんが、食事から体質改善をして、むくみ解消やダイエットができればいいですね。黒豆茶は本場丹波の良質の黒豆を厳選使用した当店の黒豆茶をぜひご利用ください。